- 松本 哲弥(まつもと てつや)
- 昭和42年生まれ、千葉県柏市出身
- 日本大学 経済学部 産業経営学科卒業
- 産業カウンセラー(㈳日本産業カウンセラー協会)
- キャリアコンサルタント(国家資格)
- 神主・神職直階(神社本庁)
「就職、転職、独立と様々な経験の中で自分の在り方を模索し続けた20数年間」
大学卒業後、証券会社に入社。バブルが崩壊して間もない時代で、厳しいノルマ営業に心が折れ3年で転職。転職先の不動産会社では8年間勤めましたが、その間パワハラに悩まされノイローゼ状態になり、再度の転職も考えた時期もありました。
そして34歳の時、すでに妻子がいた立場でしたが、「弁護士になる」という大風呂敷を広げ、周囲の反対を押し切る格好で退職。広告デザインの制作会社を立ち上げ、経営の傍ら5年間勉強するも力及ばず諦めることになりました。人生最大の挫折でした。
その後は、大きな目標も失い様々な事業や仕事を経験しましたが、よい時もあれば、悪い時もあり、経済的に厳しい時期もありました。 幸いにも人に恵まれたお陰で、事業は続けては来られましたが、自分は何がしたいのか、どういう生き方をすればよいかを模索する時期がしばらく続きました。
「神主として臨んだ『行(ぎょう)』で見つめた人間の本質」
仕事のキャリアの一方、私は、創建1500年の歴史を有する茨城県のある神社において、非常勤の神主として30年以上に渡りご奉仕をさせて頂いております。幼き頃より神社に足を運んでいたご縁で、大学2年の時に神職資格を取得。大学卒業後は、一般の会社に就職する道を選び、以来、非常勤として祈祷や祭礼行事に関わり、現在もご奉仕をさせて頂いております。
そして、私がカウンセラーとして活動するに至ったのは、学生の頃より行ってきた「行(修行)」の影響によります。この「行(ぎょう)」は、毎年夏は御嶽山の麓、冬は三峰神社さんの宿坊を拠点に5日間の行程で行います。登拝(登山)、坐行(瞑想)、滝行、参加者同士のディスカッション、個別対話など、睡眠時間4~5時間程度の過密スケジュールで行います。大学生の頃より30数回程参加しており、御嶽山頂上へは50回以上、三峰山奥宮へは20回以上登っています。「行」は単なる我慢比べではありません。非日常に身を置き、自分の長所短所、自分の心に抱える問題や自分がどうありたいか、どうあるべきかをとことん見つめ、人間的成長と喜びのある生き方を目指すことを目的としています。
この「行」の中で、最も重要なカリキュラムが参加者同士のディスカッションや個別対話の時間です。相手の話に真摯に耳を傾け、互いに心を割って対話を重ね、自らを深く見つめる作業はカウンセリングに通ずるものがあります。 私も若い時分、就職・転職・独立と人生の岐路、自分の選んだ道や生き方、人間関係に悩み、行に臨んでいました。私と同様に、多くの参加者がこれらの行を通じて自らを変え、様々な問題や悩みを乗り越えて人間的に成長する姿を長年見てきました。 そして、その成長体験や、私自身が様々な仕事や人間関係において得た知恵を活かすべく、カウンセラーの活動を始めました。
「クライアント自らが深く自分を見つめ、気づき、成長できるカウンセリングを目指して」
私は、様々な仕事や事業を経験してきた一方で、神主としての信仰や行を通じて、様々な人々の悩み苦しみに向き合い、人間の存在について学んで参りました。そして、人生には意味があり、一人一人の人間がこの世に生まれてきた理由があることを確信しています。その経験を踏まえ、クライアントの皆さんの人生が何を意味するのかを一緒に考え、クライアントの皆さんの悩み苦しみに真摯に向き合うカウンセラーでありたいと思っています。